lieさん の日記
| 04月 09日 21:22 | 愛の奈落♪ |
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『お花見』 茜さす紫野行き標野行き野守は見てずや君が袖振る。 紫のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆえに我恋ひめやも。 万葉の昔。 弟の妻だった額田女王。 政略の為に兄に譲っても忘れられなかった思いを歌にした大海人皇子。 それに応えた額田女王。 相聞歌。 一対の歌。 ならば…今の俺達の関係は? 「お花見?」 むぎちゃんが誘ってくれている。 「藤の花なんだけど」 彼女も親友に誘われたと。 「おじさん、おばさんがね、お世話になっている方もお誘いして…って。 前に連れていって貰ったんだけど凄い綺麗なの」 あぁ…そうだね。 一哉はアメリカだし。 むぎちゃんの保護者は俺か。 「麻生や瀬伊は?」 もちろん行くと。 「車を準備しておくよ」 ありがとうと笑顔を見せてくれる。 その笑顔に俺は…一番弱いんだよ。 知っているのかな? 「皇……それに、童子」 向こうも知り合いに誘われたと。 藤の花を肴にはしゃぐむぎの前に現れた男達。 白いワンピースのむぎ。 見つめる男達。 「藤娘…と言うより額田女王か」 童子のつぶやきが…的を得ているな。 兄弟皇子から恋焦がれた天平の美女。 一説には兄弟仲を壊した女。 藤の化身を宿したと譲らなかった巫女。 「処女巫女という意味ならばね」 そう…触れられない。 早々には落ちない女。 「いにしえに準えるとは思わんが…」 逆かもしれない…と。 「依織にとっては…な。 皇にとっては友人か?」 あいつも変わったと。 いい方向に向いている…と。 「依織くーん、見て見て! あたしくらいある藤のお花。 白いのも綺麗だね」 そうだね…と頭を撫でると。 笑顔が返ってきて。 一瞬。 むぎちゃをが万葉美女に見えて……。 いにしえへタイムスリープした錯覚に。 それは藤の花が見せた幻だった……のか。 依織兄さん+皇つん+童子さん。 天智天皇+天武天皇+?? 桜ではなく藤となった瞬間に走ってしまいました~~。 |
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